本当は「内部留保という金額はあるが、お金は存在しない」ということについて書いていたのだが、書いているうちに迷路にハマってしまった。
すごく大雑把に乱暴に云えば、内部留保といわれる金額のうち大半は、土地建物や設備など、何かしらに変わっている。
近頃「企業は内部留保を吐き出せ」って見聞きするけど、それ空振りっすよってこと。
お題が「激レア体験」なので、そっちにする。結構ネタはあるんだけれど、どれにしようかな。
・・・・。
激レアはどれも個人が特定されてしまいそうだし、ヤバいのが多いや。中レアは暗いのが多いな。
ここはひとつ、ちょいレアくらいで手を打とうじゃないか。てへっ。
その時私は幼稚園児で6歳だったと思う。「ひとりで歩いてどこまで行けるか大冒険」がマイブームになっていた。
子供がフラフラしていても不審がられない時代だったし、田舎住まいで人がいなかったし、鍵っ子だったから(レアなのはここかもしれない)出来たことだ。
土手をズンズン歩いて、いつしか山の近くにまで行っていた。じきに夕暮れになりそうな気がして家へ帰ろうと思った。
で、ついさっき渡った小さな橋の真ん中。私自身が小さかったので、その時は立派な橋に思えたが。そのど真ん中。
・・・野犬があらわれた!
もろ、鉢合わせという奴で、目が合ったまま犬も私もフリーズした。
犬の大きさは自分と同じくらいな気がしたが、実際には犬の方がひと回り小さかったのだと思う。
薄汚れていたが元は白かったであろう、耳が三角に立った犬だった。すなわち日本犬系統ということ。野犬の中ではヤバい確率が高い。
幸い私は自分よりも大きな犬に慣れていた。赤ん坊の頃から何頭もの猟犬に囲まれて育ったし、その時分家で飼っていた犬も私より大きな猟犬だった。
飼っていたのは殆どが洋犬だったが、隣家の秋田犬(ガッツリ噛まれた)や、父親にしか懐かなかった甲斐犬(チョイチョイ噛まれそうになった)のヤバさを、よーく知っていた。
私達はお互い、瞬きもせずに見合って動かなかった。
本当はかなり怖かったのだが、経験から目を逸らせたり逃げたりしてはいけないと知っていたので、気合を入れて犬の眼を真っ直ぐに見た。瞬きしたら殺られると感じて、身体中の神経を犬へ向けた。
10分くらい経ったろうか。ずっと長く感じたが、3分程度だったかもしれない。
犬がゆっくり後ろへ退いて・・・
・・・野犬はにげだした!
勝った!
世界は焼肉定食、じゃなくて弱肉強食だ。喧嘩は気合。メンチ切ったら、切り通せ。いや、メンチは違う。
とにかく私は成功体験により学んだのだ。
・・・乱 はレベルがあがった! 目力の術をおぼえた! 気合が1あがった! 可愛げが2さがった!
その後、この目力の術は実用化まで8年ほどを要した。
・・・TO BE CONTINUED
いやいや、続かない。
今週のお題「激レア体験」