金田一耕助が老けている
「斧琴菊」の三種の家宝と、相続争いのドロドロサスペンス。池(今作だと川)から足がVの字で出ているスケキヨさんポーズが有名なあれ。
原作では青年だったと記憶しているが、石坂浩二がいくら若く見えるったって、無理があるわいな。と思ったら、こちらは55歳くらいの設定らしい。それだと、金田一耕助はもう有名な探偵なはずなんだが、そうはなっていない。
監督市川崑、主演石坂浩二で、映画1976年にも撮っている。見比べてみたいような、そうでもないような。何故2度も撮ったのか、犬神家の謎より気になる。
だって、今回観た方のだって、昭和に撮影したとしか思えないように撮っている。どう考えてもわざわざそうしているとしか思えない。クレジットまで、徹底的に昭和ど真ん中な感じ。
そんなわけで、作り物感満載なので、あまり怖くない。
唯一の恐怖シーンは、奥菜恵が川の浅瀬をでっかいカエル持ってジャブジャブ歩くところくらいだ。カエルが怖い。蛇より嫌。ケロケロケロッピとか言うキャラのコップで茶を出された時、手をつけなかったくらい。
そして、横溝正史原作ものを沢山観ているので、どれを観てどれを観ていないのか、もうわからない。
今回のは、キャストから観ていないと判断した。でも、観たよと言われれば、観たような気がしないでもない。
「犬神家の一族」は山ほど映像化されている
wikiをみてみたら、あらまぁビックリ!映画にドラマ、いっぱいあるのね。
映画が3本。ドラマが6本。
金田一耕助も、片岡千恵蔵、石坂浩二、古谷一行、中井貴一、片岡鶴太郎、稲垣吾郎、加藤シゲアキと、7人もいる。
そして私はおそらく、5本は観ていると思われる。もしかしたら6本かもしれない。中井貴一のが記憶にないのだが、石黒賢のスケキヨを観た気がするので、どうなんだろう。
とにかく、「怖い怖い」と言いながら、テレビ欄に見かけると必ずや観てしまうのだ。
もはや誰が演じようと、誰が監督しようと、怖くならない気がする。
横溝正史というより、金田一耕助シリーズのファンなのだが、作品数が多いし旧家に関係する事件が多いので、何がどれだか覚えちゃいない。
で、またもや原作を読みたくなってきたのだ。まだ読んでいない、読みたい本が山ほどあるので手が回りそうにない。