ツイッターで「名刺代わりの小説10選」なるタグを見つけたのでやってみた。どれもこれも古いのは、ここ十数年間ほど読書が出来ていないからだ。ブログタイトルにある通り、読めない病気なのであるから仕方がない。先日図書館から借りてきた本も、4冊のうち2冊は字が小さくて断念。1冊は難しくて断念。もう1冊を延長して後10日ほどかけて読めるかどうか・・・。あまりの馬鹿さ加減に笑いたくなる有様だ。
気を取り直して、小説10選。色んなものを出したくなって、絞り込むのが難しいのね。
- アルジャーノンに花束を / ダニエル・キイス
- 夢十夜 / 夏目漱石
- どすこい(仮)/ 京極夏彦
- エマージェンシー・コール / 太田靖之
- 無痛 / 久坂部羊
- 永遠の仔 / 天童荒太
- 晩年 / 山田詠美
- コインロッカーベイビーズ / 村上龍
- 遠雷 / 立松和平
- ねじまき鳥クロニクル / 村上春樹
常識人の範囲内で、少しだけ個性を出してみた。京極夏彦であえて「どすこい(仮)」とか、山田詠美で「晩年」とか。当然他の本も読んでいるが、ちょっとでイイからひねりたい性格が出たと思う。
「アルジャーノンに花束を」と、良識的なあたりから開始。文豪も一つくらいは入れたいので、夏目漱石だけどあえて短編。京極夏彦なら例のシリーズものがあるけれど、ここは軽く「どすこい(仮)」で。ノンフィクションになるのかもしれないが、小説という形を取っている「エマージェンシー・コール」を入れて、ミステリーを入れたいので、久坂部羊の「無痛」という一捻り。ここいらで正面玄関から、児童虐待ものかつミステリーでもある「永遠の仔」。山田詠美も色々あるが渋い路線で「晩年」。わたしの青春時期に読んだもので「コインロッカーベイビーズ」を入れ、皆さんがお忘れかもしれない立松和平の三部作から「遠雷」。最後はやっぱり、村上春樹を入れておけば、無難であろうが、少し斜めになってみて「ねじまき鳥」で締める。
100選だったら、吉本ばなな、宮部みゆき、横溝正史、筒井康隆、宮沢賢治などなどメジャーどころも入れられるのになぁ。
本との思いがけない出会いは、やはり本屋さんの平置き。「アルジャーノンに花束を」は正に平置きで装丁買いだった。「無痛」と「コインロッカーベイビーズ」はタイトル買い。村上龍はこのあとで「限りなく透明に近いブルー」を読んだと記憶している。
気にいると、その作家の作品を総ざらいしようとするので、横溝正史と栗本薫にハマった時は大変だった。金も大変だが、置き場所に困った。横溝正史なんて、本棚が真っ黒になってしまう。金田一耕助シリーズはジュブナイルを含めて、概ね全部読んだと思う。
本を一番読んだのは高校生の頃だと思う。全く勉強をしなかったので、1日に2冊〜4冊読んでいた。高校の図書室の蔵書が充実していたので、お金がかからなかった。授業中もサボってる時も移動時間も読んでいたので、何冊読んだかはわからないが、確か学校の図書室貸し出し順位で、2位か3位に入っていたと思う。小学校の時もそんな感じだった。しかも、気に入ったものを複数回読むこともあるため、のべにしたら凄い数になると思う。
更に、チャンスがあれば漫画本を読んでいたし、ゲームもしていた。漫画は相当量読んでいる。友達が貸してくれて、一日2〜30冊読んだ時に目を悪くした。メガネを作りに行ったら、そこに漫画本が置いてあり「白い戦士ヤマト」の半分くらいを読んだ。我ながらバカだと思う。
振り返ってみると、どこにそんな時間があったんだろうと、不思議になる。だって睡眠時間は8〜10時間だったのだ。授業中や休み時間に昼寝もした。小中は塾もあったし、委員会活動に部活動、動物の世話もあり、友達や妹と遊んだり。
過眠症が進行したとはいえ、仕事をしていない今、もっと色々なことが出来てイイはずなのに。あの時間はどこへ消えてしまったのだろうか。
読みたい本がいっぱいある。読書の日々よ、カムバッーークッ!
今週のお題「夏休み」