真ん中にあるのが「マタタビの枝」。一番下がくだんの本物のウサギの毛でできている、「ネズミさん」。
マタタビは秋刀魚のお腹に収納した。それよりもやっぱり「ネズミさん」が好きだってことで、私はこの小さなネズミを投げて、猫がベッドの下に落としたら、取り出し・・・なかなか忙しい。
このネズミ、本当に小さくて、猫の肉球サイズ。でも、本物のウサギの毛だし、転がすと鈴の音までする。確かによくできているおもちゃだ。でも、本物のネズミはこんなに小さくない。ハムスターですら、この10倍はあるだろう。なのに、お猫様はこれにご執心。
その理由がわかったのだ。
小さい時から与えていたおもちゃの中に、黄緑色のプラスチックボールに細い棒が刺さっていて、その先端にこのネズミがついていた。どうやら同じメーカーのものらしく、まったく同じ。ボールを転がすとネズミが揺れるので、お猫様のお気に入り。お気に入りすぎて、毛づくろいをしょっちゅうするので、今はもうハゲ散らかしている。
だから、このちびっちゃいネズミを前足で押さえて毛づくろいしてるのねー。
理解はした。したのだが、私は大いに不満だ。まず、一人で遊んで欲しい。そして、何よりも・・・・秋刀魚さんを冷遇しないでっ!そんでもって、ネズミは私に運動をさせるためのもんじゃない。あなた、お猫様が運動するためのもんなんだよ。
でも、この白い小さなネズミの前にきちんと座って、私の顔を見つめるお猫様に、私は抗うことができず、せっせと取りにいき、投げてあげるのだ。可愛いんだもの。
チクショー!