既に症状が無くなってしまっているので「今更」なことだ。
だが、ずっと不思議に思っていたことが、
先ほど録画しておいたテレビ番組にて判明した。
「原因は解明されていない」「治療法もない」って。
ただ「大人になると自然と症状が消える」って。
ええ、その通りですとも。
「不思議の国のアリス症候群」だってさ。
熱が出ると、天井の柄や、カーテンの柄などが大きくなったり小さくなったり、
部屋も歪んで見えて・・・。
初めてなったのは、はっきり覚えている。幼稚園のころ。
両親と私の三人暮らしになり、初めて熱を出した時のことだ。
カーテンのりんごの柄が気持ち悪かった。
あとは、天井は直径5ミリほどの穴がいくつもあるやつだったが、
これが、歪みながら大きくなったり小さくなったり・・・
あるいは近くなったり遠くなったりした。
これが原因なのか「集合体恐怖症」になった。
大仏の頭が気持ち悪いとか、マスゲームが生理的にダメとか。
また、私は「山姥&お面恐怖症」でもある。
両親が引っ越してきて田舎で一緒に暮らすようになり、
私は悪夢にうなされた。
母親が安達ヶ原の鬼婆のようなものになり、包丁をかざして追いかけてくる。
怖くて怖くて、一緒に寝ていた祖母にしがみついて泣いた。
形相は、般若の面のようだった。ほんと、そっくり。
実際、母は時折そんな顔をしたので、山姥じゃなくて「母親恐怖症」かも。
「不思議の国のアリス症候群」は、いつの間にか、なりを潜めた。
放っておいても大丈夫らしいが、中には別の病気由来かもしれないので、
怯え方がひどい場合や、心当たりがある時は、病院へ行った方が良いらしい。
誰に言ってもわかってもらえなかった「アレ」が自分一人じゃないとわかるのは
大変喜ばしいが、できれば、当時知りたかったな。