おこもりさんも大海の夢を見る

諦めず、焦らず、時に倒れても海を目指して、ほふく前進する引きこもりの雑記ブログ

不思議な猫の話

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うちのお猫様(我が家に来た日)

小学生、高学年の頃だったと思う。

私は鍵っ子だった。

学校から帰ると、自分で鍵を開けて家に入る。

一階が事務所兼ショールームで、

玄関やお風呂などは一階にあったが、自宅は二階だった。

 

ある日、いつものように学校から帰り、鍵を開けて

二階の自分の部屋へ行き、荷物を下ろした。

ベッドに腰掛けると、何かが動いた。

それは、生後半年くらいの白と茶のブチ猫だった。

 

我が家には、近所で危険だと評判のトラ猫がいて、

彼は地域のボスでもあった。

なのに、私の部屋に、子猫が忽然と現れたのだ。

こちとら、動物に子守されながら育った、生粋のアニマル好き。

母親が帰ると頃合いを見て説明し、飼う了承を取り付けた。

母親はしぶしぶ承諾したものの、私が拾ってきたのだと決めつけた。

 

動物を拾ってくるという前科は数えきれないほどあった。

死んでいるもの、生きているもの、瀕死のもの。

犬が勝手に付いてきたいうことも何回かあった。

まあ、ふれあい動物園かというほど、動物がいた我が家では、

猫一匹増えたところで大した問題ではなかった。

 

先住猫は激しく怒ったが、子猫に危害は加えなかった。

ただ、拗ねた。

私は先住猫に気を遣いながら、数日間、子猫の名前を考えていた。

が、なぜか、従業員のおじさんが「ニャン吾」と名付け、定着した。

私にも優しかった、そのおじさんはニャン吾をいたく可愛がった。

 

突然家の中に現れるなんて、不思議なことだが、

今思えば、あのおじさんが、ニャン吾を手引きしたんじゃないか、

そう思うのだ。

一人で借家住まいのおじさんは、猫を飼えなかった。

だが、拾ったか、誰かに頼まれたかで、受け取ってしまった。

それを、我が家に潜り込ませたのではないかと、私は睨んでいる。

 

ニャン吾は、1年ほどで帰ってこなくなったと思う。

オス猫だったので、自分のテリトリーを開拓したのかもしれない。

私が気づかぬうちに、おじさんも辞めてしまった。

 

私の動物を集める癖は、徐々になくなり、

最後にゲットしたのは、高校生のとき、家の中にいた

小さな家ネズミだった。

母親は悲鳴をあげて怒ったが、あれは可愛かった。

飼育の許可が取れず、友達に見せに行って、

その家の庭先で逃げられてしまった。

あのネズミは毛並みもビロウドみたいに艶やかで、可愛かった。

モルモットより、ハツカネズミより可愛かった。

 

我が家の現在の猫が小さい頃の写真が出てきて、

昔のことを思い出してしまった。

小さいものはネズミだって愛らしい。