夜はケージに入る、我が家のお猫様。
彼はケージの中にいれば、無敵だと思っている。
なので、驚いたりビビったりすると、ケージに駆け込む。
しかし、昨夜は事情が違っていた。
彼は私の隣に座っていた。
その時、ツレが眠いと電気を消してしまった。
ワンルームの我が家は暗闇に包まれた。
灯りは私のPCひとつ。
彼は焦った。
ケージに戻りたいと思ったのだろう。
しかしケージは闇の中。
警戒してか、屁っ放り腰で、ほふく前進みたいに進む。
しかも、ダルマさんが転んだ状態である。
当然、なかなか辿り着けない。
その上、挫けて私のところへ戻ってくる。
そしてまた、ほふく前進ダルマさんが転んだ。
おい、猫だろ。
おいおい、見えないのか。
仕方がないので、私が立ち上がりケージに向かうと、
彼は戻って来て、私の足元で歩調を合わせ、意気揚々とケージに入った。
笑えた。笑ってしまった。
だが、猫として、それってどうなんだろう。
こいつは野良になったら、一日も生きられないだろう。
何があっても生涯共にするしかない。
そもそも、そのつもりだし、願ったり叶ったりだが。
だが、育て方を間違えた気がしてならない。
そこはかとなく、責任を感じてしまった。