おこもりさんも大海の夢を見る

諦めず、焦らず、時に倒れても海を目指して、ほふく前進する引きこもりの雑記ブログ

泳げないのにダイビング

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色んなことに挑戦した。

とりわけ、スキューバダイビングは無鉄砲だった。

何しろ、泳げなかったのである。

「泳げなくてもできるよー」という

ショップ店員の言葉を信じて、

オープンウォーターライセンスをとった。

 

海洋実習の伊豆の海は、どしゃ降りの後で、

いわゆる、味噌汁状態だった。

潜ると、1メートル先が見えない。

 

五人で潜っているのに、誰も見えない。

不安なことこの上ない。

海底に着くと、7メートルくらいは見えるようになった。

 

そこでプールで練習してきた、いくつかのことをやる。

その中に、マスクを脱着するってのがあり、

これが苦手だった。

口にはレギュレーターという、空気を送ってくれる物を

咥えているので、息は普通にしていればいいのだが、

不安なので、大きく息を吸い込み、息を止めて、

マスクを急いで脱着する。

この戦法が本番で裏目に出た。

 

息を吐いたところで、息を止めて

マスクを取っちゃったのである。

私は鼻から水を飲んでパニックになり、

海面へ浮上しようとした。

インストラクターが押さえ込んで、

マスクを付けさせてくれて、

涙目になりながらも私はマスクの水を何とかクリアした。

 

本来なら、こういう場合、不合格になる。

しかし、条件付きでライセンス発行してくれた。

条件は、必ずインストラクターと潜ること。

早い話、大型のショップのツアーで

潜るならいいよ、ってことだった。

後で聞いたのだが、この人は潜りになんて行かないだろう

という、インストラクターの読みがあったかららしい。

2000年で、ライセンスカードが特別な柄だったという

こともあったんだろう。

とにかく、私はライセンスを取れたのだ。

 

担当インストラクターの気持ちも知らず、

私はあちらこちらに潜りに行った。

当時、貯金と収入がそこそこあったので、

ダイビング友達とも出かけたし、

一人でも、慶良間、石垣島サイパンにホイホイと行った。

 

そして、パラオに行った時、

ライセンスを取った店からパラオのショップに移っていた

元店長に会った。

というより、元店長がいることを知って、そのショップにした。

店長はびっくらこいて、声を大きくして言った。

悲鳴にも近かったかもしれない。

「ええぇぇぇっ!!!潜ってんのーっ!?」

 

ま、そうよね。無謀よね。

でもね、プールに通って泳げるようになったのよ。

少しだけど。

そうね。順序が逆よね。

泳げるようになってから、潜るのが筋だわね。

 

私は店長に「へへーい、潜ってますぜ!」と軽く答えた。

パラオの空の下、店長の目はまん丸だった。

 

 

今週のお題「平成を振り返る」