「あんた、いっつもクリームソーダだね」
と、言われるほど、注文します。
それは、ばあちゃんとの思い出があるからです。
無人駅のど田舎で、外食産業ゼロ。
小学校もなけりゃ、買い物は、何でも屋さんが一軒。
そういうところで幼少期を過ごしました。
ごくたまに、ばあちゃんが、電車で五駅くらいの
中心地にある、デパートに連れて行ってくれて、
喫茶店で、私が頼むのが、毎回クリームソーダ。
田舎者の私にとって、魔法の国の飲み物のように見えました。
緑色の透明な液体の中を、泡がシュワシュワ昇っていく様子が
たまらなく、美しい。
そこに浮いている、アイスクリーム。
赤いチェリーが添えられて。
毎回別のものにチャレンジしようかとも思うのですが、
食品サンプルのガラスケースの中で、
輝いているのは、やっぱり、クリームソーダで。
結局、いつもクリームソーダに落ち着くのです。
なので、今でも、出かけた時は、メニューにあれば、
クリームソーダを注文してしまう。
見てるだけで、小さい頃のキラキラした気持ちになれるのです。
今週のお題「お気に入りの飲み物」